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Posted by だてBLOG運営事務局 at

2013年08月12日

宮沢賢治の豊饒の世界



宮沢賢治は、その37年の生涯の中で、実に数多くの詩を書いています。

それは、多種、多様、多作であり、賢治の魂が奔流のように溢れ出て

その思いが具現化されたものでした。まことに豊かな感性の世界が

そこにあります。


まあこのそらの雲の量と

きみのおもいとどっちが多い

その複雑なきみの表情を見ては

ふくろうでさえ遁げてしまう

清貧と豪奢はいっしょにこない


複雑な表情を雲のように湛えながら

かれたすずめのかたびらをふんで

そういうふうに行ったり来たりするのも

たしかに一度はいいことだな

どんより曇って

そして西から風がふいて

松の梢はざあざあ鳴り

鋸の歯もりんりん鳴る

きみ 鋸は楽器のうちにあったかな


清貧と豪奢は両立せず

いい芸術と恋の勝利は一緒に来ない

労働運動の首領にもなりたし

あのお嬢さんとも

行末永くつき合いたい

そいつはとてもできないぜ
   ~作品番号、日付いずれも不詳


一生独身をとおした、賢治の失恋の詩でしょうか。  


Posted by ジョバンニ at 22:32Comments(0)宮沢賢治の詩

2013年08月02日

宮沢賢治と水




「宮沢賢治をめぐる冒険~水や光や風のエコロジー」 高木仁三朗 著は、

賢治の水に対する思いと、作品の中での水との関わりを

鋭い視点で描いています。水質汚染の恐ろしさとともに、未来に

向けての賢治の希望も感じることができます。


日本の水資源、特に東北地方の水資源はかけがえのないものです。

賢治は、「銀河鉄道の夜」の中で~銀河の水はガラスよりも水素よりも

透き通っている~といっています。

このような美しい水を我々の未来に残したいものです・・・   


Posted by ジョバンニ at 16:00Comments(0)水環境の大切さ